少し前の話になりますが、小ネタとして使えるので記事にしてみました。
高級スパークリングワインの代名詞・シャンパン。
シャンパンってどんなお酒のことをいうの?という定義なんですが・・・フランスのワイン法である原産地統制呼称法(AOC法)に基づいて決められていまして、
- フランスのシャンパーニュ地方で
- 決まった品種のブドウを用いて
- 瓶内二次発酵という(手間暇のかかる)方法で発酵させ
- 決められた時間以上の瓶内熟成期間を経て
造られたスパークリングワインを指します。
つまり、例えばスペイン産のシャンパンというものは存在しませんし、フランスであっても他の地域で造られたスパークリングワインはシャンパンとは呼ばれません。
フランスではクレマンとかヴァン・ムスーとか。
イタリアではスプマンテとか。
ドイツではゼクトとか。
言ったりします。(各々定義もありますがここでは詳細略)
しかし今年7月、そこに風穴を開けるビッグニュースがロシアから届きました。
今後ロシアでは国内産のスパークリングワインにのみ「シャンパン」の呼称を使用し、
本場のシャンパーニュ産のシャンパンも含めて外国産のスパークリングワインはすべて
「スパークリングワイン」という呼称にするということ。世界中のワイン関係者がビックリです。
でもこれ、ロシア国内での話なので、
ロシア産のシャンパンはロシア国内では「シャンパン」だけど国外に出たら「スパークリングワイン」と呼ばれる一方、シャンンパーニュ産のシャンパンはロシア以外の国では「シャンパン」だけどロシア国内では「スパークリングワイン」と呼ばれる
ということになります。
フランス側は「勝手にシャンパンの名前を使うなー!」と反発しているようですが、ロシア側は「フランス法が世界の決まりのようにまかり通っているのもおかしいだろー!」と思っているようです。
私も今は、これまでの歴史があるのでシャンパーニュ産のシャンパンが本当のシャンパンというイメージは強いですが、このニュース、これからどのような流れになっていくのか興味深いところです。
とりあえずここは日本なので、にわかワインはじめま専科(UMAKI STOREも)ではこれまで通り、シャンパーニュ産のシャンパンをシャンパンと呼ぶことにします。
日本のロシア料理屋さんでロシア産のシャンパンとシャンパーニュ産のシャンパンを置いている場合、お店ではどう呼び分けるのかな?とか考えると興味深いです。
というわけで今回はニュースを拾って記事を書いてみました。
お友だちとの話のネタに使ってみてください。(^_^)
それでは皆さま、本日もよい一日をお過ごしください。
そういえば、今週中にUMAKI STOREにシャンパン(シャンパーニュの方)をひとつ並べます。お楽しみに!(^_^)