ゴルフ・マスターズの松山英樹選手の優勝、すごかったですね!おめでとうございます!!
日本人初のアメリカメジャー大会(世界最高レベルのアメリカPGAツアーの年間大会の中でも特に大きな4つの大会)の優勝。大坂なおみ選手がテニスの2018全米OPで初優勝したとき以来の衝撃でした。
アスリートであれビジネスマンであれ、高いレベルを目指してあえて異国の地へ赴き戦い抜いていくことはとっても素晴らしいことだと思いますが、特に仲間というものが存在しない個人競技のアスリートの場合、その道は格段に険しいものだと想像されます。そんな中での大偉業。
旅行以外で海外へ行ったことが無い私には考えられません。ただただ脱帽、尊敬です。
上手くないけど好きだったので、昔はゴルフよく行ってました。
数年間クラブも握ってないですけど、また始めてみようかなという気になりますね。
ここから本題です。今日はワインの「格付け」について。
1本あたり百万円から数百円まで、実に様々な値段がつくワイン。お正月の格付けチェックでもお馴染みですが、ワインには「格」というものが存在するんです。というわけで
近所のお店でも使えるワインの「格」の見分け方
について書いていきます。
世界のワイン生産国の殆どではワイン法という法律が施行されていて、その中に品質分類を定義する原産地呼称保護制度というものが存在します。原産地の表記を設定し、その産地をワインのエチケット(ラベル)に表記するためには然るべきルール(場所、ブドウ品種、レシピetc)を守る必要がある、というもの。
ここで皆さんに二択の質問を3つ。
いちごを買おうとスーパーに行ったら同じ値段の2種類のいちごが並んでいて、品名が次のように書いてありました。 Q1:片方は「①いちご」、もう片方は「②国産いちご」 同様に、 Q2:片方は「①国産いちご」、もう片方は「②福岡県産あまおう」 同様に、 Q3:片方は「①福岡県産あまおう」、もう片方は「②○○農場で作った福岡県産あまおう」 どちらの方が興味をそそられますか?
いかがでしょうか。
おそらく3問とも、殆どの方が②を選びますよね?
それがどこで造られたか、なるべく細かくわかった方が消費者としては安心ですし、造り手は責任をもって良いものを作ろうとする(はず)、という良い流れが生まれます。
ワインの場合はそれが決まりごとになっていて、謳える産地の規模は「国」「州」「町」「村」「特定の畑」と様々なんですが、もちろんその産地の規模が小さくなるほど格が上がりやすい(値段も上がりやすい)傾向にあります。
で、肝心の原産地呼称の探し方ですが、EU加盟国の場合はEUワイン法というものがあって、該当するワインのエチケット(ラベル)のどこかに「AOPなんとか(産地の名前)」あるいは「IGPなんとか(産地の名前)」と書いてあることが多いです。
AOP:アペレーション・(オブ)オリジン・プロテクテッド・・・原産地呼称保護
IGP:インディケーション・ジオグラフィック・プロテクテッド・・・地理的表示保護
※本当の略語はフランス語表記なんですがそのままだとわかりづらいので無理やりカタカナ英語にしました。なので多少の文法的な間違いはご勘弁ください!(>_<) 何となく意味は通じます・・・よね?
AOPは原産地、IGPは地理的表示なので、AOPの方がIGPよりも謳えるエリアがより狭いエリアになりあす。つまりルールが厳格。とはいえ各ワイン生産国では独自に以下のような表記で書かれていることも多いです。
国名 | AOC相当 | IGP相当 |
フランス | AOC | IGP |
イタリア | DOCG, DOC | IGP |
スペイン | Vino de Pago, DOCa, DO, VC | Vino de la Tierra |
ドイツ | Prädikatswein, Quäitatswein | Landwein |
ポルトガル | DOC | Vinho Regional |
アメリカ | AVA | ー |
チリ | DO | ー |
アルゼンチン | DOC | ー |
オーストラリア | GI | ー |
ニュージーランド | GI | ー |
南アフリカ | WO | ー |
「いや、こんなにたくさんアルファベット覚えられないし!!」という声が今にも聞こえてきそうです。わかります。
なので簡単にまとめると、
プロテクトとかコントロールとかオリジンとかジオグラフィックとか、何となく産地や保護みたいな単語(英語じゃなくてもそれっぽい単語)が書いてあったら、それは原産地呼称のついたワインだと覚えちゃってください。これで十分です。
ちなみに言うと、これらは結構小さく書いてあることが多くて慣れるまでは意外と見つけづらいです(苦笑)
例えばこんな感じ。これはフランスはボルドーのワインですが、
よーく見ると・・・
BLAYE – CÔTES DE BORDEAUXの下にAPELLATION CÔTES DE BORDEAUX CONTROLEEとあります。
上の表記と合わせて、これは「AOC BLAYE – CÔTES DE BORDEAUX(AOCブライ・コート・ド・ボルドー)」のワインだということがわかります。
次はイタリアのワイン。
よーく見ると、
めっちゃ小さいですけどSOAVEの下にDENOMINAZIONE DI ORIGINE CONTROLLATA(DOC)と書いてありますね。
従ってこれは「DOC SOAVE(DOCソアヴェ)」のワインということになります。
私は常々「原産地呼称表示はもっと大きく書けばいいのに!」と思っています。
1000円クラスのワインでも呼称がついていますので、お店で探してみると面白いですよ~!
と、ここまで言っておいて何ですが、この原産地呼称がついているかどうかで必ずしもワインの質が決まるとは限らないというのもワインの面白さです。原産地呼称が無くても美味しいワインはたくさんありますよ!
多少は参考にしつつも、色んなワインを分け隔てなく試して頂いてお気に入りの一本を探してみて頂けたらうれしいです。
それでは皆さま、本日も良い一日を、そして素敵な週末をお過ごしください。