ここ数日、世界中のサッカーファンの気持ちをざわつかせている(た)ニュースがあります。
ザ・スーパーリーグ。
スペインのレアル・マドリードというクラブチームを筆頭に、ヨーロッパのごく一部の強豪国(スペイン3+イングランド6+イタリア3=12チーム)が、現在参加しているヨーロッパサッカー連盟(UEFA)主催の大会から離脱して独自の新リーグを作るプロジェクト(詳細は長くなるのでここでは割愛します)だったんですが、これが何と!発足を発表してから約2日で崩壊しました。
12か国のトップチームが参加すると発表したものの、UEFA、各チームの選手、ファンおよび世論の激しい反発が相次ぎ、発表24時間以内に6チームが即時離脱を表明、その後も雪崩式に各チームが離脱して・・・という激動。UEFAへの根回し不足、現場(監督・選手・ファン)を無視して各チームの首脳陣が勝手に話を進めてしまったことが失敗の原因なんて言われています。
やっぱり「プロジェクトを進めるときの事前準備は入念にやらないと」と改めて感じたニュースでした。社会人には刺さりますね。
ちなみに私の大好きなユベントスもこの計画を企てて推し進めていた中心チームだったので、今後UEFAから何らかの制裁を受けるのではないかと恐れています。
さて早いもので10回目となりました「にわかワイン講座」。
今日は冒頭でも出ましたスペインをさらっと知ったかぶっていきたいと思います。
スペインはイタリアやフランスよりも知名度は若干落ちるものの、いわば超ワイン大国です。
中央部に首都マドリードがあり、その他だと東側(地中海側)にバルセロナ、バレンシアといった都市は有名ですね。日本人の海外旅行先としても人気。
西ヨーロッパのほぼ西端に位置し、暖かい気候がワイン造りに好影響を与えています。
前回にわか講座の記事で紹介したイタリアと同様、スペインも全国的に(=すべての州で)ワインが生産されています。
では、そんなワイン大国スペインをざっくり紹介!
ワイン生産量・世界第3位
毎年イタリア、フランスとともに世界TOP3の生産量を誇っています。
ちなみに2018年の年間ワイン生産量の統計では
1位イタリア約504万KL
2位フランス約477万KL
3位スペイン約440万L
ちなみに
4位アメリカ約336万KL
5位オーストラリアが約129万KL
ですから、いかにこのTOP3が突き抜けているかがわかります。(TOP3国はアメリカ、オーストラリアよりも面積がめっちゃ小さいにもかかわらず・・・です。)
ブドウ栽培面積・世界第1位
ワイン生産量推し量る上でもうひとつ大事な指標ブドウ栽培面積というのがあるんですが、スペインはなんと世界ナンバーワン!
ちなみに、スペインは雨があまり降らないことから、ブドウの植密度を低くして栽培している(←ブドウ畑の木と木の間隔を広くとること。こうすることで水が少なくてもブドウが育てやすくなる。)地域が多いんです。だから栽培面積がイタリアやスペインよりも多くなるんですね。話のネタにどうぞ。
ワイン輸出量・世界第1位
自国外に輸出しているワインの量もスペインは世界一なんです。でもこれ、一説には自国民がワインをあまり飲まない(ビールにシフトしてしまっている)ため、なんていう話もあります。
もう15年以上前になりますが私も一度だけ、サッカーを観る目的でスペイン(マドリード)に旅行に行ったことがあります。それが初めての海外旅行だったので(ビビッて)行動範囲もサッカースタジアム以外はホテル周辺しか行けなかったですけど、とにかく暑いし夜が長い!例に漏れず昼からビールばかり飲んでいた記憶が・・・
さて、そんなスペインのワイン大国っぷりが伺えたところで、スペインのワインを語る上で便利な情報をさらっと。
色々覚えるのも大変なので、キーワード絞ります!!
テンプラニーリョ
スペインで最も栽培されているブドウ品種です。黒ブドウなので赤ワインになります。やや淡いルビー色のワインが出来上がることが多いです。
ほどよい酸味と渋み。これも安いものなら1,000円程度のものからあります!おすすめ。ざっくり言うと、鶏肉とか豚肉の料理に合うかと。
ちなみにスペインのワインでで有名なブドウ品種は他にガルナッチャ、アイレン、ヴェルデホなどがあります。名前くらい覚えておくと便利かもしれません。
カヴァ(CAVA)
スペインの発泡性ワインのこと。殆どは北東部のカタルーニャ地方(↑の地図でバルセロナがあるあたり)で造られています。
フランスで有名なスパークリングワインの産地がシャンパーニュ(シャンパン)、イタリアで有名なのがフランチャコルタ、スペインではカヴァ、となります。なので概念だけで言えばスペイン版シャンパンですが、安いものでは1,000円で買えるので普段飲みにぴったり。美味しいですよ!
ラ・マンチャ
地名。スペイン最大のワイン産地です。マドリードの南部、国土の真ん中あたりにあります。スペインワインの半分はこのラ・マンチャで造られます。
特に夏は昼めっちゃ暑い一方で夜は結構冷えるんですが、この昼と夜の気温差が大きいというのは、ブドウが成熟しやすい条件の一つなんです。
なおラ・マンチャではケソ・マンチェゴという羊乳チーズも有名で、ラ・マンチャのワインとの相性も抜群だそうですよ!
と私まだケソ・マンチェゴ食べたことないんです・・・今度買おっと。
シェリー
ワインの種類の名前です。名前は聞いたことがある!という方もいるかもしれませんね。スペイン南部・アンダルシア地方で造られるワインなんですが、出来上がった普通のワインにアルコールを足して、それから長期間熟成させて出来上がるお酒です。
ちなみにシェリーは辛口~甘口まで様々なので一概に「こんな味」と言いづらいんですが、美味しいのでよかったら試してみてください。ちなみに私は甘口の方が好きです。
ここで独断と偏見によるビギナー向けオススメのシェリー。
ハーベイ・ブリストルクリーム
アルコール17.5%、甘口です。食後酒にされることが多いですが、チーズとか、あとは意外と甘いものとも相性がいいです。
ちなみに私のオススメは「寝る直前にグビっと喉に流し込む→就寝」なんですが、このシェリーは結構甘いので、もし同じ使い方をする場合は寝る前に必ず歯を磨きましょう(笑)
いかがだったでしょうか。駆け足のスペインワイン知ったかぶり講座。
スペインワインはリーズナブルなものがわりと多いので、私も普段飲みに結構使っています。
随時オススメがあれば記事の中でも紹介していきますので、役立てて頂けたらうれしいです。
それでは皆さま、良い週末をお過ごしください。