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ブショネを飲む

ワイン

2023年スッキリスタートしたつもりが、すっかりブログをサボっておりました。すみません。



皆さんは、ブショネという言葉をご存じですか?

日常的にワインを飲まれない方には馴染みの無い言葉かもしれません。

ブショネは簡単に言うと劣化したワインを表す用語で、

コルク栓のワインが、瓶詰め後にコルクの影響で品質劣化してしまう現象のこと。

”ブション(コルク)に起因するワインの品質劣化のこと。 コルクの原材料であるコルク樫に元々存在していたか、成形の過程で発生した化合物TCA(トリクロロアニゾール)が原因となり、不快な臭いを発する”

google先生より

つまり「開けて飲んでみたら品質劣化していた・・・」ということで、いわゆるハズレくじ。

技術の進歩で減少はしているものの、今でもコルク栓ワインにおいては1%程度の確率で遭遇する現象と「巷では」言われています。

これ、見た目は普通のワインなので完全に運任せ。たまたま買ったワインがブショネだったとしても、抜栓して飲んでみないとわかりません。


ちなみに私は今までブショネのワインを口にしたことはなく、

そうは言いながらワインの勉強を始めた頃からずーっと気になっていて

「いつかブショネのワインを飲んでみたい」

と切に思っていました(変態か!?)


所長
所長

どんなもんだか気になって気になって…

本当に美味しくない味がするのか、それとも

「実はそんなに気にするほどの違いも無いじゃん!」という感じなのか…(実は私、味には鈍感です)

とにかく自分の舌で一度確認したかったんですよね。



そしてその願いは突然叶うことになります。



先日、うちの直輸入ワインを納めた飲食店から

「届いたワインがブショネでした。どうしましょう。」とLINEが。



所長
所長

よりによってうちのワインで出たか…(涙)


ご迷惑をおかけしてしまったことを丁重にお詫び申し上げ「新しいものをお届けします」と返事をしたところでふと思い立ちます。

「よかったらそのブショネのワイン、引き取らせて頂けませんか?(私が飲んでみたいから、とは言わなかったけど)

もちろん飲食店からしたら廃棄してしまうワインなので、そこは先方も快諾。


かくして、私は初めて「これはブショネです」とわかっているワインを手中に収めたのでした。



その日の夜、子どもを寝かせてうちのにわか妻と晩酌タイムの時に、いよいよ引き取ってきたブショネのワインと対峙。

にわか妻も興味津々です。

まずコルクの外観は以上無し。傷んでいる感じもありません。コルク自体も変な臭いは無し。


グラスに注いだ液色も普通。ちなみに今回は赤ワイン。


香りは少し薄い印象を受けますが、そこまで気になりません。


というわけでいざ口に含んでみました・・・




うわっ、なにこれ?


美味しく無っ!!



そしてにわか妻悶絶!



何というか、本当に木が朽ちたような(コルクが傷んでいるのでそれもそのはずの)臭い、というか味。

香り以上に果実味は消されてしまって、水でめっちゃ薄めたような味。

何だろう。「ずっと水の中に入れっぱなしにしておいて腐った木」とでも言えばいいのか…とにかくあまり飲み進めると完全に頭が痛くなるような味でした。

グラス一杯分も飲めず、泣く泣くサヨナラ…



とはいえ、初めてブショネのワインを飲むことができたにわか所長。

これから先「ブショネってどんななの?」と聞かれたらスラスラ説明できることでしょう。少しの不快感と同時に、大きな経験値を手に入れました。


なお日頃よりUMAKISTOREをご愛顧頂いている皆さまへ。

もしうちで購入したワインでブショネに当たったら、遠慮なく仰ってくださいね。





それでは皆さま、本日も素敵な一日をお過ごしください。

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