毎年、2~4月は私の趣味であるヨーロッパサッカーが一年で最も熱い時期です。
ヨーロッパサッカーのシーズンは概ね8月~5月なのですが、この時期は国内リーグが終盤戦を迎えることに加えて、UEFAチャンピオンズリーグ(国をまたいで強豪チームが集うヨーロッパ統一王座決定戦)の決勝トーナメントが始まるからです。
このブログでも度々お伝えしている我が(私の贔屓のチームである)ユベントスはそのUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントに進出していたのですが、今朝、下馬評が圧倒的有利だったにもかかわらず対戦相手に勝つことができず敗退してしまいました。このショックは大きい・・・朝から飲んでしまいたい気分です。
さて、気を取り直して、本日は第5回にわかワイン講座です。
そもそもワインってどうやって造るの??
について、日本で一番(!?)わかりやすく説明します。
そもそもワインの造り方は至って単純で、基本原則をごくごく簡単に並べると
「ブドウを摘む→潰す→酵母を加えて発酵→ろ過→容器に詰める」で終わりです。
(※発酵=酵母が糖をアルコールと二酸化炭素に分解すること)
とはいえ、もちろん赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインそれぞれの造り方には違いがあります。
お時間ありましたら読んでみてください。
白ワイン
一番単純!基本原則どおりです。
収穫した白ブドウを潰し、皮や茎を取ってから搾って果汁を抽出、酵母を加えて発酵させてアルコールを生成し、必要に応じてしばらく落ち着かせてからろ過して、瓶詰めです。文字にするととっても簡単!!(実際は違いますが)
細かい話をすれば各工程においては様々な手を加えたり加えなかったりと選択肢が存在しますが今回は割愛。このあたりも追って記事化できればと思っています。
赤ワイン
赤ワインは黒ブドウから造られますが、白ワインとの違いは収穫したらブドウの皮や種を取り除かずに実と一緒に発酵させてしまうことです。赤ワインの赤い色は黒ブドウの皮の色です。収穫して潰したら果汁を抽出する前に発酵させてしまうことで、発酵後にできる果汁は紫色になります。
また、ほとんどの赤ワインでは発酵させた後、長い時間放置します。もちろん完全に放置しているわけではなく、「熟成」という大事な工程です。
そうするとその間に香りや味に変化が出てきます。赤ワインは白ワインよりも色々な香りがすることが多いんですが、そういう理由なんです。
ロゼワイン
ロゼの赤みも、黒ブドウの皮の色です。前段で「白ワインは実だけ発酵、赤ワインは皮も実と一緒に発酵」と書きましたが、ロゼワインの場合は大きく3通りの造り方があります。
- 赤ワイン同様に発酵させるが、途中(色が白から赤に変わっていく途中)で発酵を強制的に止めちゃう
- 黒ブドウの皮や種を取り除いて発酵させる。それでも皮の色が実に残るため発酵させたワインの色がほのかに赤くなる(巨峰の皮を剥いた時、きれいに剥けずに紫色部分が少し実に残ってしまいますよね!?あのイメージです。)
- 白ブドウと黒ブドウを混ぜて醸造する(←非常にマイナーな方法)
3番目の方法は、国によっては禁止されている造り方。世界各国にはそれぞれのワイン法というものが存在していて、結構厳しく管理されているんです。
ちなみに日本においてはワイン法という名前の法律は存在せず、酒税法の中でその辺の取り決めをしているんですよ!
スパークリングワイン
ビールでも日本酒でもワインでも方法は同じですが、お酒を造る際の発酵とは酵母が液中の糖と結合してアルコールと二酸化炭素を生成する作用です。
白ワインや赤ワインのように一回発酵を行っただけでは飲んだ時に炭酸(二酸化炭素)を感じるほどの二酸化炭素は発生しませんが、スパークリングワインの場合は一度目の発酵の後に酵母をろ過しないでもう一度発酵させることで二酸化炭素をさらに生成し、飲んだ時に炭酸を感じるレベル(=発泡性ワイン)に仕上げていくんです。
二回発酵させるということはその分、糖が酵母にたくさん取られてしまうので本来であれば普通のワインよりもめちゃめちゃ酸っぱいワインになります。それを補うために後から糖分を足す、というのもスパークリングワイン製造の特徴です。
まとめ
では、にわかワイン式今日のまとめを、さくっと!
- 発酵はとは酵母が糖を食べてアルコールとCO2が生成されること
- 白ワインは白ブドウを搾って発酵させたらほとんどできあがり
- 赤ワインの赤色は黒ブドウの皮の色
- ロゼワインも黒ブドウからできている
- スパークリングワインは発酵を2回して造る
- ワインはブドウ、ビールは麦、日本酒はお米からできる醸造酒
正直なところ、これはワインを楽しむ上で覚えておかなければならないことではないです。
楽しく美味しく飲めれば、それでいいと思います!!
とはいえ、どこかで話のネタになるかもしれませんし、ワインをより楽しむ要素にはなるかもしれませんので、もしよかったら頭の片隅に置いておいて頂けるとうれしいです。
それでは皆さま、本日もどうぞ良い一日をお過ごしください。